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クリエイティブな人に聞く 香川インテリアコーディネーター協会 副会長/INTERIOR DESIGN PUPILLA(プピラ)代表 吉岡 恭子さん

香川インテリアコーディネーター協会 副会長/INTERIOR DESIGN PUPILLA(プピラ)代表 吉岡 恭子さん

プロフィール

INTERIOR DESIGN PUPILLA(プピラ)代表
インテリアコーディネーター・アートライフスタイリスト

インテリアの相談だけにとどまらず、「佇まいのあり方」や「笑顔が増える空間」を提案するスタイルで、戸建てから店舗まで、多くの物件を手がける。
アートライフスタイリストの資格を活かした、身近にアートのある生活提案にも定評があり、アートの普及活動にも力を入れるなど、多方面で活躍している。
日本フリーランスインテリアコーディネーター協会(JAFICA)理事
香川インテリアコーディネーター協会(KICA)副会長

福岡で手掛けたモデルハウス。
お洒落なカフェ風、黒を基調にという希望を存分に叶える事ができ、非常に好評だった物件。
I様邸。
お洒落なお客様の雰囲気に合わせ、カーテンのデザインを工夫した物件。フランスから取寄せた家具をプラスして完成。
O様邸。
「ハッピーなインテリアを!」との要望で探したアートがマッチした一例。はやしまりこ氏の作品。
奈良県のモデルハウス。
大人の女性の寝室をイメージ。
Y様邸の玄関。
アートを入れることで暗い印象の玄関が一気に明るく。山口一郎氏の作品。
倉敷で出逢った古い蓄音器。
たまたま訪れた先にあった逸品。いつか自分の家に迎えたい。
可愛い過ぎてイタリアから連れて帰ったカエル三兄弟。
一番上の本を読んでるお兄ちゃんは大好きな虫の本を読んでいます。

ICの資格を取得したきっかけと、
お仕事の経緯について教えてください。

この仕事に就く前は全く無関係の仕事をしていましたが、もっと自分が興味ある分野で働きたいという願望を叶えるために資格をとろう!と決めました。
フルタイムで働きながら、睡眠時間を4 時間にして独学でIC 資格を取得し、インテリアデザインを専門にする会社に就職しました。
30代半ばでの全くのゼロからのスタートでした。
5年間お世話になったその会社では、仕事を取ってくるのも、提案するのも、発注するのも、集金するのも全部自分。
右も左も分からない状態からのスタートでしたが、何でもやらせてもらえたおかげで、短期間で力をつけることができました。
本当につらい事も多く、陰でこっそり泣いた事も数知れず。それでもやってこれたのは、好きな事を仕事にしているという喜びがあったからこそだと思っています。

2013 年に独立してからは、それまでと同じように個人邸や店舗の仕事を続けてきましたが、徐々にインテリアだけの相談ではなく、「佇まいのあり方」や「幸せって?」と言った目に見えない相談事をお客様から受けることが多くなってきました。

仕事をする上で常に心がけていることやポリシーを
お聞かせください。

「お客様が幸せになるお手伝いをする」
これはこの仕事を始めて以来、ずっと変わらない信念です。

私は打合せの時に比較的、雑談が多い方だと思いますが、それはお客様の答えを引き出すためです。他愛ない雑談をしているうちに、言いにくい話もすんなり話してくださるようになり、それが最終的には信頼に繋がったりもします。

雑談を通して、どんどん答えを引きだしていく。交わした言葉の数に比例して、お客様が満足されるものができると思っています。

インテリアのアイデアやヒントは、
どのように発見・発想されていますか?

買い物に行っても遊びに行っても、とにかくキョロキョロしています。
看板を見たり、ディスプレイを見たり、そんな小さな経験を少しずつ積み重ねることで自分の引出しが増え、いざという時に役立ちます。

東京の表参道にある『Art-house21』のショップは、好きなお店のひとつです。新しいものもアンティークのものもセンス良く並べられていて、訪れるたびにいつも新しい発見があります。

今まで手がけた中で一番嬉しかったことや
印象に残っている仕事を教えてください。

戸建てのお客様の場合、奥様がインテリアに熱心でも、旦那様は無関心である場合が多いです。そんな中、ご提案の中で一番力を入れた照明のできあがりを見た旦那様が「電気を点けた瞬間に鳥肌が立ちました。照明だけでこんなに素晴らしいものができるのですね」と言ってくださったことは、今でも忘れられない嬉しい経験です。

大変だったのは、細部まで様々なことを気にされるお客様への対応でした。お客様のお気持ちが理解できず、ずいぶん苦労しましたが、私が導き出したのは、「自分の勉強不足」という答えでした。
「私が勉強不足だから悩むんだな。このお客様を乗り越えたら、次に同じような方が来られても、今回のことが経験値となり、同じケースで悩むことはなくなる」と思えたことで、二度と同じことでは悩まなくなりました。そして壁にぶち当たった時も、「自分の勉強不足」と捉えられるようになり、とにかく少しずつでも前に進もうと思えるようになりました。

ご自宅や仕事場で
お気に入りのインテリアアイテムはありますか?

少しずつ集めているアートです。高価なものはありませんが、お気に入りのアートが並んでいるとそれだけで幸せになります。
日本ではアートというと敷居が高いものと捉えられがちですが、そんな事はありません。
私は大のカエル好きで、写真のようにカエルにまつわるアートを少しずつ集めています。

インテリアとアートはまだまだ日本では結びついていませんが、クッションを替える、カーテンを替える感覚でアートを気軽に取り入れられるようなお手伝いの幅も徐々に広げています。

窓まわりでよく利用するアイテムを教えてください。

タチカワブラインドさんではロールスクリーンが多いです。
種類や、カラーが豊富でよく利用させていただいています。

吉岡さんのようになりたい!と日々仕事に励んでいる皆さんへ
アドバイスなどメッセージをお願いします。

私は遅咲きで30半ばからこの仕事を始めました。経験がまだ10年程度のひよっこです。そんなひよっこでもできることは沢山あります。それは常にお客様の声に耳を向け、何を望んでいるのか、きちんと聞き分けることです。これはベテランになっても変わらないことだと思います。

いま何をすればよいか悩んでいる後輩にはいつも、「貴女のいまできることをやりなさい」と話しています。それはたとえば、子育てや、目の前に立ちふさがっている大量の雑務など、一見インテリアとは関係のないことかもしれません。しかしそうした経験の積み重ねが自分の引出しを増やすことになると思っています。
その経験はのちの自分の仕事に必ず役立つ時がきます。
独身のインテリアコーディネーターの方々は一度、一人暮らしをすることをおすすめします。自分で生活をしてみなければ、生活上の本当の問題点は見えてきません。

インテリアコーディネーターは、いかにお客様の心に寄り添えるかが勝負だと思っています。あとは何にでも興味を持って接してみること。私は幸い気が多いので、書道・茶道・ヨガなど、いろいろな習い事をしています。会いたいと思った方には必ず会いに行ったり、ネイルやエステ、リンパマッサージなどの自分磨きも怠りません。お金の無駄使いのように思えることも全て、私の仕事の引出しになってくれるのです。

何にでも興味を持ってみる。それが、力をつける一番の近道だと思っています。

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